2024.6.17

華服飾専門学校でアパレル資材の講義とワークショップを行いました【2024年6月6日イベントレポート】

こんにちは。クロップオザキマーケティング・新規開発部の保立です。

2024年6月6日(木)に、華服飾専門学校さまで、ボタンを中心とした付属のお話から、現在取りざたされているサステナブルの問題についてまで、様々な角度からアパレル業界に関するお話をさせていただきました。今回はその様子をレポートします。

付属とは何か?

まず初めに、弊社が取り扱っている付属とは何なのか、学生の皆さまにイメージしていただくために4人1組のグループになっていただき、考えてもらいました。

一言で(表地以外の資材全て)と言われてもイメージしづらいので、実際に付属が多く使われているブルゾンを皆さまにお見せしながらグループワークを行いました。

5分ほどの短い時間でしたが、たくさん話し合ってくれて、素直で意欲的な姿勢が素晴らしいと思いました。

最初に回答するチームの方から見つけるのが難しい付属を答えていたので、さすがアパレルについて普段から勉強されている学生の皆さんだなと思いました。入社するまで自分も聞いたことがなかった付属を多く回答出来ていて素晴らしいと思いました。

グループワークの様子

付属屋の仕事

次に、付属屋がどのような仕事をしているのかを知っていただくためのお話をしました。付属はファスナーのテープの色一つとっても500種類以上もあり、たくさんある付属の中からブランドの方が一つ一つ探すのは大変な作業です。そこで私たち付属屋の出番です。付属のスペシャリストとして様々な提案をしていきます。

ボタンクイズ

今回は学生の皆様に少しでも付属屋の仕事について知っていただくために、実際に6種類のボタンを手に取っていただき、天然素材のものと樹脂製のイミテーションのものを見分けるクイズを行いました。

今回は三大天然ボタンである貝ボタン、水牛ボタン、ナットボタンを例にお話ししました。実際に原料となっている高瀬貝や、水牛の角をお見せしながら説明したので、皆さんとても興味を持ってくれました。また、ボタンが出来上がるまでの工程をわかりやすく撮影した動画をお見せしたことで、一つのボタンが出来上がるのにたくさんの工程があり、意外と手作業が多いことも学生の皆様に伝わったらよいなと思いました。

ボタンクイズは特に水牛ボタンを見分けるのに苦戦されていました。ただそんな中、水牛ボタンの色についての質問で、色の薄い方が価値のあるボタンだと答えることができた学生さんがいらっしゃいました。これは入社2ヶ月の自分では答えられないことだったので、驚きました。素晴らしい!!

天然素材と樹脂製のボタンを見分ける作業

その他のボタンについて

木でできたボタンや革でできたバスケットボタン、生地で包むくるみボタンなど、たくさんの種類のボタンがあることを学生の皆さまに知っていただけたと思います。

ワークショップ

ボタンについて知っていただいたうえで、今度は実際に直接資材に触れて楽しんでいただけるワークショップを行いました。皆さまにはボタンでブローチを作っていただきました。積極的に席移動してコミュニケーションをとりながら、自分好みのブローチづくりに熱中してくれました。

学生の皆さまが作成してくれたブローチ

ファッションとサステナブル

環境負荷が問題になっているアパレル業界ですが、なぜそのような問題が起きているのかを今後のアパレル業界を担っていく皆さまに知っていただくために、大量生産・大量廃棄の問題を背景にお話ししました。服の廃棄量の問題や、海外ではそれが規制される法律が作られていることや、日本でも適正量を作る取り組みや、環境に配慮した資材を使う取り組みが進められていることをお話ししました。

講義を終えて

授業後に、「ボタン1つでも種類がたくさんあるし、素材も数えきれないほどあって、びっくりした」「業界そのものを衰退させないために、目的を考えたものづくりが重要なことなのだと実感した」「生産者側にも消費者側にもつくる責任・つかう責任があることを認識したうえで、これから生地を選ぶ際や服を購入する際に、環境に配慮しているかなどを注意したいと思った」などの感想を頂きました。

今回講義を聞いてくださった学生の皆さまとともに、持続可能性を考えたものづくりをしていけたらなと思いました。
講義を通して、付属までこだわったものづくりの楽しさを感じていただけたら嬉しいです。貴重な機会をいただきありがとうございました!

© CROPOZAKI inc.

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